研究課題/領域番号 |
17K01748
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研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
吉澤 恒星 香川高等専門学校, 一般教育科(高松キャンパス), 教授 (90300631)
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研究分担者 |
逸見 知弘 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (00413849)
十河 宏行 香川高等専門学校, 機械電子工学科, 教授 (60154704)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 野球打撃技術指導 / 指導の定量的評価 / バットスイング特徴量 / データを用いた指導方法 / 運動学的特徴量 / 熟練者と未熟練者 |
研究実績の概要 |
本研究では,導入対象とするスポーツは野球のバッティングとし,モーションキャプチャや筋電位計等の各種生体計測機器を用いたスポーツコーチング手法の確立を目的として,選手の持つ技能データを様々な観点から計測を行った.得られたデータを統計的に処理することで得られる特徴的なデータを,選手個人が持つ技能を表す特徴量として扱い,データを用いた指導方法の確立,指導後の技術向上の確認や指導方法の評価に応用すること,これまで定性的な言葉を用いた指導技術をデータによる定量的な数値を用いた指導への置き換え,さらに指導後の選手の変化を定量的に表すことで,指導方法を定量的に評価するシステムを構築することを目指した.その結果、特徴量について「バットスイング動作における筋パワーに関する特徴量抽出」,「バットスイング動作におけるスイング軌道に着目した特徴量抽出」,「バット打撃動作における運動学的特徴量の抽出と評価」,「バット打撃動作のトップからインパクト区間における運動学的特徴量の抽出と評価」,「熟練者と未熟練者におけるバット打撃動作の運動学的特徴量の評価」といった研究成果を得ることができた.また,データを用いた指導方法の定量的評価を試みるため,「バットスイングにおける力と運動を用いた貢献度の比較」,「運動学的観点からみたバットスイングにおける指導効果の評価」,「VIFを考慮したバッティング動作の変化による指導結果への貢献の比較」といった研究成果を得ることができた.これらを基に,講演発表を8回,電気学会論文誌C電子情報システム部門への投稿論文を1本発表した.こうした研究成果を得ると同時に,熟練者のデータを蓄積することで,より研究を発展するための基盤作りもできた.
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