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2019 年度 実績報告書

ひずみゲージと加速度計による新手法を用いた衝突時の頭部作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K01752
研究機関筑波大学

研究代表者

福田 崇  筑波大学, 体育系, 准教授 (30375472)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードアメリカンフットボール / 加速度計 / 頭部加速度 / 衝突回数 / ひずみセンサ / 脳振盪
研究実績の概要

本研究の目的は、「アメリカンフットボールにおける衝突時の頭部への作用を明らかにすることである」。申請者は加速度計を用いて3年間にわたる試合時と練習時の衝突時の頭部加速度を測定してきた。その結果、頭部衝突総数は46962回(9536回/32試合と37426回/411練習)確認された。衝突部位ではサイドでの衝突(42.2%)が最も多く、次いでフロント(26.9%)であった。頭部キネマティクスでは、試合時の平均最大直線加速度(LA)22.2 G、平均最大角加速度(AA)1692.1 rad/sec2、頭部損傷閾値(HIC)23.7であり、練習時のLA20.6 G、AA1672.6 rad/sec2、HIC 18.9であることを明らかにした。今後は、これら頭部加速度データから得られる指標と認知機能や筋力などの関連を調査することで、脳振盪予防の基礎資料を得ることが期待される。
一方で、この手法は頭部加速度を測定するものであり、頭部への作用力を直接評価できない。そこで申請者はヘルメット頭頂部の外殻に貼付したひずみゲージ信号から、インナーパッドにより応答が低減された後の頭部作用力応答を推定するデジタルフィルタを構築している。しかし、より精度の高いデジタルフィルタの構築に向けてヘルメット複数部位からひずみ応答の取得に課題が残っていた。実験を繰り返した結果、場所を変えるとヘルメットの形状に影響を受けること、さらに、硬質素材からなるヘルメットでは複数ひずみゲージからのデータが放散してしまい、データを取得するうえでの新たな課題が明らかとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Magnitude and frequency of head impact among university American football players2019

    • 著者名/発表者名
      Takashi Fukuda, Sekiya Koike, Shumpei Miyakawa, Hiroto Fujiya,Yuki Yamamoto
    • 雑誌名

      J Phys Fitness Sports Med

      巻: 8 ページ: 1-13

    • DOI

      https://doi.org/10.7600/jpfsm.8.1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 大学アメリカンフットボール選手における頭部衝突の分析2019

    • 著者名/発表者名
      福田崇
    • 雑誌名

      筑波大学博士論文

      巻: 0 ページ: 1-104

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The possibility to reduce head kinematics during collisions by strengthening cervical muscle in American football2019

    • 著者名/発表者名
      Takashi Fukuda
    • 学会等名
      10th Asia Conference on Kinesiology, 2019
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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