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2019 年度 実績報告書

身体運動は肥満により肥大化した白色脂肪細胞のベージュ脂肪細胞化を促すか

研究課題

研究課題/領域番号 17K01764
研究機関旭川医科大学

研究代表者

小笠原 準悦  旭川医科大学, 医学部, 講師 (20415110)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードベージュ脂肪細胞 / 白色脂肪細胞 / 身体運動
研究実績の概要

ベージュ細胞は、クラシカルな褐色脂肪細胞ほどではないものの熱産生を介してエネルギー消費を促すことから、抗肥満効果を貢献すると考えられている。近年の多くの研究によって、ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞からリバーシブルに形成されることが断定されたことにより、その形成を調節する外的因子の同定に注目が集まっている.とりわけ身体運動は皮下白色脂肪細胞のベージュ脂肪細胞化を促すことが 多数報告されており、身体運動にはベージュ脂肪細胞化を調節する因子であることが明示されてきた。一方で、こうした結果の多くは痩身個体に及ぼす影響について報告したものであるが、身体運動は中性脂肪が過剰に蓄積した白色脂肪細のベージュ脂肪細胞化を促すかについては十分な知見が得られていなかった。
そこで、60%高脂肪食を摂取させたラットを作成し、非運動群(高脂肪摂取のみ)と運動トレーニング群(高脂肪食+持久性走運動トレーニング)にわけ皮下脂肪組織のベージュ脂肪細胞化について検討したところ、運動トレーニング群では日運動群と比較して、体重、血中インスリン、血中グルコース濃度のすべてが有意に低下した。この状況下では、褐色脂肪細胞に特有の多胞性の脂肪細胞の出現が有意に増加し、ベージュ細胞化に中心的な役割を果たすPPAR-gammaとPRDM-16タンパク質、さらには褐色脂肪細胞のマーカーであるUCP-1タンパク質の発現もまた有意に増加した。
継続的な身体運動は、肥満化した白色脂肪細胞においてもベージュ脂肪細胞化を促すツールとなることが明らかとなった。一方、最近に研究によって運動強度の強さがベージュ脂肪細胞化をより促す報告もある。本研究で用いた運動強度がマイルドなものであることを考え合わせると、身体運動をより効果的な重近視として使用する場合の至適強度についてさらなる検討が必要であるものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Oligonol attenuates pesticide-induced ROS production in 3T3-L1 adipocytes2019

    • 著者名/発表者名
      Alimu Amire, Ken Shirato, Junetsu Ogasawara
    • 学会等名
      The 27th International Congress on Nutrition and Integrative Medicine
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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