加齢性筋萎縮の予防はQOLを高く維持していく上で重要となる。しかし、加齢性筋萎縮の発症メカニズムが十分に理解されておらず、予防法の確立に至っていないのが現状である。本研究成果は、加齢により筋重量や水分含有率が低下するとともに水分子輸送経路AQP4の発現量も低下することを明らかにした。本研究で得られた知見は、加齢性筋萎縮発症メカニズムにおける従来の筋原性・神経原性由来とは異なる経路が存在している可能性を強く示唆するものであり、骨格筋における水の保持の必要性という全く新しい着眼点による加齢性筋萎縮の発症メカニズムの解明や予防法の開発などに効果が波及していく可能性がある。
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