研究課題/領域番号 |
17K01774
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
鈴木 明宏 一関工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (60500428)
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研究分担者 |
古川 順光 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (50299799)
石井 賢治 公益財団法人大原記念労働科学研究所, 研究部, 研究員 (70422079)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | エネルギー消費量 / 日常生活活動 / 呼気ガス計測装置 |
研究実績の概要 |
日常生活における身体活動量を把握することは健康管理,食事管理,運動基準の検討,SDGsの目標達成のために重要である.また最近では,新型コロナウィルス感染拡大防止対策に伴う運動不足改善としても有効である.近年,手首や腰部に身に着けることで身体活動量が推定できるウェアラブルデバイスが普及しているが,日常生活で使用した場合,エネルギー消費量が過小評価されることが報告されている.日常生活では数分未満の短時間活動のインターバル動作が多く,運動後の過剰酸素消費に相当する代謝量が無視できないことが要因の一つと考えられる.そこで本研究では運動時後の酸素消費量動態を考慮した短時間・インターバル運動における代謝量のモデル化を行い,実験によって代謝推定式を確立しフィールド試験によって検証する. H29年度までは成人男性被験者10名で実験を行い推定式を確定し,H30,H31年度は成人女性被験者10名で実験を行い,推定式を確定し,論文作成を行った.また,日常生活行動では連続した行動が多く,EPOCの影響が問題になることが判明したため,予定していた日常生活行動時における代謝推定の実証試験が困難となった.そこで日常生活行動で使用可能な短時間連続行動における推定式のモデルを考案し,実験を行いモデルの妥当性を検証した.R2年度は,導出した代謝推定式のパラメータである酸素消費量動態における時定数を,簡易に計測可能な心拍数及び大腿部ヘモグロビン量(組織酸素計使用)を用いて推定可能かどうかを検討した.その結果,自由度調整済決定係数0.732の精度で推定することを示した.
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