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2019 年度 実績報告書

ストレス・情動の可視化評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K01781
研究機関山形大学

研究代表者

横山 道央  山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (40261573)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードストレス / 可視化 / 小型モジュール / 心拍ゆらぎ / 睡眠
研究実績の概要

本研究では、人間の健康管理を機器の方から積極的に支援するシステムの開発を目指し、普段の何気ない動作の最中に生体計測を行えるセンサモジュールと、日常の体調データを基に健康管理・ストレス管理できるような可視化評価技術の開発をおこなってきた。
最終年度として、とくに睡眠時に着目し、睡眠時の非拘束生体計測データを取得・収集するIoTセンサモジュールをハードウェアで実現した。また、ストレス指標として、起床後の睡眠満足度に関するアンケート結果と心拍ゆらぎデータとの相関をあらわし可視化する散布図を考案した。
IoTセンサモジュールのハードウェアを小型化・低消費電力動作で実現すると共に、本モジュールを使用して取得した睡眠中の時々刻々の生体および環境データと、起床後の五段階睡眠満足度アンケートや睡眠調査票などの結果とを照合し、ビッグデータ解析をおこない、快眠に寄与する度合いの大きい因子について考察した。満足度の高い場合とリラックス指標、低い場合とストレス指標との相関がそれぞれ強い事を確認した。新しい指標として考案した散布図については、睡眠満足度の高い場合とリラックス指標、低い場合とストレス指標との相関がそれぞれ強い事が確認できた。
以上により、普段の生活において小型IoTセンサモジュールを用いて計測を意識する事なくデータを収集し、加工・転送した後ビッグデータ解析を行い、ストレス状態かリラックス状態か、また睡眠に満足していたか否かを可視化する個別基盤秘術は確立したといえる。今後は、昼夜の日常生活におけるデータ取得と長期蓄積データも加味した解析・可視化評価による健康管理システムとして集積統合化していく必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Estimation of sleep onset and awaking time using a deep neural network with physiological data during sleep2019

    • 著者名/発表者名
      Minami Tsuchiya, Atsushi Tanaka, Muneki Yasuda, Tomochika Harada, Seung-Il Cho and Michio Yokoyama
    • 雑誌名

      Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE

      巻: 10 ページ: 366,372

    • DOI

      10.1587/nolta.10.366

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Effects of Different Light Sources on Neural Activity of the Paraventricular Nucleus in the Hypothalamus2019

    • 著者名/発表者名
      Michio Yokoyama, Hyukki Chang, Hiroshi Anzai and Morimasa Kato
    • 雑誌名

      Medicina

      巻: 55 ページ: 732,742

    • DOI

      10.3390/medicina55110732

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] A Study on the Relation Between the Estimated Sleep Satisfaction Levels Using Multiple Regression Analysis and Autonomic Nervous System2019

    • 著者名/発表者名
      Seung-Il Cho, Minami Tsuchiya, Atsushi Tanaka, Muneki Yasuda, Tomochika Harada, Michio Yokoyama
    • 学会等名
      2019 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications (NOLTA2019)
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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