研究実績の概要 |
本研究により明らかになった、養護教諭の成長プロセス概念モデルに基づき、養護教諭を対象とした研修プログラムを計画し実践した。具体的には令和4年6月に、C県の、教職経験が10年を経過した公立小・中学校、高等学校、特別支援学校の養護教諭に勤務する養護教諭を対象として、「養護教諭の専門職としての成長」と題する講義・演習を実施した。そこでは、研究結果より明らかとなった養護教諭の成長プロセスを紹介しつつ、今後受講者自身が成長していくために何が必要かを考えさせ、自分自身で目標を立てさせ、成長プロセスをイメージできるようにした。研修後は、アンケート調査を実施し、その効果を検証する予定であったが、研修後のアンケート調査は、Web調査で任意提出で行ったため、分析するのに十分な回答数が得られなかった。そのため、再度研修プログラムを実施し、その効果について、分析を行うため、現在準備を進めている。 また、養護教諭が学校現場で成長していく中で、同僚である一般教員への学校保健・学校安全への理解を深めるための啓発活動は不可欠である。そこで、一般教員を目指している学生を対象として、学校保健・学校安全に関する知識と意識について, Web調査を実施した。その結果、教員を目指している学生であっても学校保健や学校安全の理解は十分ではなく、啓発活動を行うことで学校保健・学校安全についてより意識し,知識も高められることが明らかとなった。
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