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2018 年度 実績報告書

自立した地域在住高齢者を対象とした日常身体活動および行動特性と骨健康との関連性

研究課題

研究課題/領域番号 17K01793
研究機関淑徳大学

研究代表者

千葉 大成  淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30337779)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード骨健康 / 骨質 / 健康寿命 / 皮膚粘弾性
研究実績の概要

要介護状態を予防するためには身体機能の低下の抑制、生活活動の自立支援が必要である。転倒は健康な高齢者であれば、運動・感覚器などの内因性要因が主体となる。それによる骨折の原因として骨強度(骨密度+骨質)の低下によるものが考えられる。骨健康に影響するたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの摂取状況が質的要素である骨質低下を抑制する上で重要であるが、骨質の評価方法はまだ明確ではない。そこで本研究では皮膚の脆弱性を反映する粘弾性と骨の質的特性を反映する超音波伝播速度(speed of sound; SOS)との関連性から骨折予防のための新たな評価項目としての妥当性について予備的検討を行った。
皮膚粘弾性が超音波伝播速度や皮膚に関連する栄養素と関連が明らかになった。ビタミンB2、葉酸はホモシステインの代謝に関わる栄養素でコラーゲン架橋の形成に関与している。コラーゲンは皮膚の70%、骨体積の50%を占めており、骨質や皮膚の状態を評価する指標になると考えられる。本年の研究において、皮膚の粘弾性とビタミンB2、葉酸、さらに超音波伝播速度に相関関係がみられたことから、皮膚粘弾性による骨質のスクリーニング法確立の可能性が考えられた。しかし、被検者数が30名程度と少なかったため、人数を増やすとともにホモシステイン代謝に関わる栄養素についても検討し、精度を上げることが重要であること思われた。また、本研究で明らかに出来なかった皮膚粘弾性評価が骨質評価に有用であることを明らかにするために、悪玉コラーゲン架橋の原因物質である糖化最終産物(AGEs)も検討することで多角的に評価方法としての確立に進展すると思われた。

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公開日: 2019-12-27  

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