本研究は、学校を単位としたクラスターランダム化比較試験により、短時間かつ誰もが簡単に実施できる運動遊び介入が骨量増大、及び運動意欲の向上や身体活動量の増加に寄与するかを明らかにするとともに、運動意欲の向上や運動習慣の形成にどのような社会環境要因(家庭環境、学校環境、近隣環境等)が関連するかを明らかにすることを目的としている。
2020年度は、ウェアラブルデバイス(腕時計型の活動量計)にて客観的に測定した身体活動量の情報を収集・整理し、本研究で実施した運動遊びプログラムの身体活動量及び座位時間に対する効果の検証を行う予定であった。しかしながら、サーバー上にあるウェアラブルデバイスのデータの取得に時間を要したため、本年度に計画していた研究成果の公表が一部の達成に留まった。本研究の実施計画をまとめた研究プロトコル論文については公表を行ったものの、主たる目的に対する研究成果の公表ができていない。
現在、ウェアラブルデバイスのデータの取得の目途がついたため、今後は速やかにウェアラブルデバイスにて客観的に評価した身体活動量に関するデータを集計・分析し、まずは、本研究で使用したウェアラブルデバイスの妥当性を検討し、成果の公表を行う。 加えて、本研究課題における主たる目的である「短時間かつ誰もが簡単に実施できる運動遊びの骨量及び運動意欲、身体活動量の増加に対する効果」について研究成果を公表し、社会に発信する。
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