研究課題/領域番号 |
17K01827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
松永 昌宏 愛知医科大学, 医学部, 講師 (00533960)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ソーシャル・キャピタル / 幸福感 / MRI / 遺伝子多型 |
研究成果の概要 |
ソーシャル・キャピタルとは、組織、地域社会における信頼といった、人と人とのつながりを示す社会的資源である。本研究では、ソーシャル・キャピタルの中でも、人と人とのつながりの中から生じる幸せの伝染現象に特に着目したところ、幼少期の家庭環境により、青年期の共感性・幸せの伝染の程度を推測できる可能性が示された。また、幸せの伝染には、心の理論(他者の心を類推し、理解する能力)に関連する脳領域の活動が必要であり、遺伝子がその機能を修飾することが分かった。さらに、幸せの伝染に対する遺伝子の影響は、集団主義・個人主義などの文化により異なることが分かった。
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自由記述の分野 |
健康科学・衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会はストレス社会であり、仕事での悩み、人間関係での悩みなど日常生活で悩みやストレスを国民の半数が感じている。ストレスに対応し心身の健康を維持・増進させるために、最近、人と人との社会的なつながりを示すソーシャル・キャピタルという資源が注目を集めている。社会的なつながりがなく、孤独感を感じていると、喫煙、飲酒、運動不足、肥満などよりも健康に悪影響を及ぼすことが示されているからである。人と人との社会的なつながりを強化し、ソーシャル・キャピタルを豊かにすることで心身の健康が増進され、様々な疾病発症リスクの低下が期待できる。
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