研究課題/領域番号 |
17K01833
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松本 裕史 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (20413445)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 身体活動 / ライフイベント / 出産 / 育児 / 行動変容 / ソーシャルサポート |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、行動変容理論である自己決定理論と社会的認知理論を用いて、20,30歳代女性におけるライフイベント時の身体活動に影響を及ぼす心理社会的要因を解明することである。 今年度は、質的調査研究に関する最新の知見を得るために、The 6th International Conference on Qualitative Research in Sport and Exerciseに参加し、質的調査の妥当性の担保に関する情報を海外の研究者とのディスカッションから収集することができた。それらの情報をもとに、初年度でフォーカスグループインタビュー調査を用いて、結婚、妊娠、出産、育児のライフイベントを経験した20、30歳代女性を対象に、身体活動実施に必要なソーシャルサポート内容を詳細に検討した。初年度で実施した研究の結果は、15th International Congress of Behavioral Medicineにて発表し、学会参加者とのディスカッションを行った。初年度の調査で得た結婚、妊娠、出産、育児のライフイベントを経験した20、30歳代女性の身体活動実施に必要なソーシャルサポート内容を探索的に検討した結果をふまえ、尺度の質問項目作成を行った。その後、20,30歳代女性の身体活動実施に必要なソーシャルサポート尺度の信頼性と妥当性を検討することも視野に入れて量的調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画した研究課題の目的をおおむね達成することができた。第2年度に計画していた縦断調査のデータベースの改良を行い、データ収集を行っているところである。
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今後の研究の推進方策 |
調査対象者は女子大学同窓会員を対象としている。現在縦断調査のデータ収集を行っているところであるが、必要なサンプルサイズを確保することができない場合、インターネット調査会社の協力を得て、解析に必要なサンプル数を確保する。そのさい、新たな調査対象者に対して縦断調査実施を行うことによって研究計画の遅延が予想されるため、他の有用な解析方法を構築し、研究の進展に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度の繰越金を引き継いだ。調査サンプルの確保が難しくなった場合の調査費用として活用することを視野に入れている。
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