研究課題/領域番号 |
17K01841
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 千恵 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (50589786)
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研究分担者 |
神田 光郎 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (00644668)
小寺 泰弘 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
室谷 健太 久留米大学, 付置研究所, 准教授 (10626443)
柳川 まどか 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50566982)
藤原 道隆 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (70378222)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者機能評価 / 消化器癌手術 |
研究実績の概要 |
研究計画の第一段階である手術と高齢者機能評価の転帰との関連に関しては、初年度は集積が遅れたもののその後順調に症例集積し、解析が進んだ。第二段階としてADL低下例に対する介入を予定したが、退院時にADLが低下する割合は約13%と低下症例が少ないため現時点では解析が困難である。手術と高齢者機能評価の転帰との関連に関しては、様々な面から解析し国内での成果発表は継続的に行っている。さらに研究成果を広く公開するため、海外での成果発表を行うことを考えていたが、COVID-19感染症の流行のため、成果発表の機会を得ることができなかった。このため、計画を延長したが、令和2年度に続き、令和3年度も海外での成果発表を行うことができなかった。 本研究において、令和2-3年度分に集積した症例を追加して解析し、胃切除術後に認知機能の低下を来す群が存在することを突き止めている。認知症との相関が報告されている血中IL-6やレプチン、血管リスク因子を持つ認知症患者におけるバイオマーカーとしての意義が報告されているアディポネクチン、アルツハイマー病のバイオマーカーとしての意義が報告されているレジスチンの測定を行った。これにより、認知機能低下に関与するとされるバイオマーカーの探索を行ったが、術後の認知機能の低下とこれらの血清バイオマーカー値との間に相関は見られず、術後の認知機能の低下に関与するバイオマーカーとはなり得ないことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画した手術と高齢者機能の転帰に関する症例集積がさらに進み、成果をまとめた。しかし令和2年度と同様、令和3年度もCOVID-19感染症による成果発表の機会が得られなかった。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19感染による成果発表の機会が得られなかったため計画を延長していたが、令和3年度も成果発表の機会が得られなかった。令和4年度は国内での成果発表を進め、かつ、ADL低下群と維持群の両群において、術前サンプルを用いた定量プロテオーム解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19感染による成果発表の機会が得られなかったため計画を延長していたが、令和3年度も成果発表の機会が得られなかった。令和4年度は国内での成果発表を進め、かつ、より詳細なバイオマーカー探索を行う予定である。
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