研究課題/領域番号 |
17K01841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 千恵 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (50589786)
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研究分担者 |
神田 光郎 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (00644668)
小寺 泰弘 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10345879)
室谷 健太 久留米大学, 付置研究所, 教授 (10626443)
柳川 まどか 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50566982)
藤原 道隆 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (70378222)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者機能評価 / 消化器癌手術 |
研究成果の概要 |
胃癌術後の自立度、錯乱、認知機能検査の平均値は、術前と比べて退院前、術後6ヶ月で有意な差は認めなかった。MMSEに関しては、術前に認知機能低下を有する症例は30%、術後に認知機能が低下した症例を17.5%認めた。さらに、術後認知機能低下に関与するバイオマーカーを調査したが見いだせなかった。 退院時に自立度が低下した症例を対象として低下の予測因子を調査したところ、術後合併症の発生があげられた。さらに自立度が維持された症例と低下した両群の症例の術前血清を用いて、網羅的なたんぱく質の同定および比較定量を行い、自立度に影響すると考えられる候補タンパクを得た。今後、候補タンパクに関して詳細な検討を行う。
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、術前に高齢者機能評価を行い、術後合併症を予測するという報告は散見される。しかし、術前のみでなく術後急性期、急性期から回復した後の高齢者機能を評価した研究はこれまでに見られない。本研究は、各種手術術式により自立度や認知症といった機能がどの程度低下するのかを明らかにしたものであり、患者が治療方針を決定する上で非常に重要な情報となりうると考える。 さらに、機能低下に関する術前バイオマーカーを網羅的に探索し、候補タンパクを抽出した。今後、正確な予測ができれば、高齢者の健康寿命の延長のみでなく、地域のケア、介護といった負担を減らすことが可能となる。
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