研究課題/領域番号 |
17K01856
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
竹島 伸生 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00137126)
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研究分担者 |
楠 正暢 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (20282238)
藤田 英二 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 准教授 (50506300)
小濱 剛 近畿大学, 生物理工学部, 准教授 (90295577)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 老化 / リハビリテーション / 高齢者 / 自立度評価 / オプティカルセンサー / キネクト |
研究実績の概要 |
最終年度は,2019年度アメリカスポーツ医学会年次大会(オーランド)にて成果の公表を行うとともに,さらに研究を進め,これまでに公表した起居動作と同様に20秒間の開眼時のマーチテストによるADLまたは自立度評価の有効性を示した。本結果は,Experimental Aging Research [A 20-sec Stepping Test and KINECTTM Sensor Provides Objective Quantification of Movement/Balance Dysfunction in Older Individuals] Takeshima et al., 2020, DOI: 10.1080/0361073X. 2020.1743928(早期公表)において発表した。頭部の総移動量と最大移動量のいずれも要介護者と健常者の比較から,明らかに要介護者の方が大きな移動量が示され,ROC解析によって特異性も感度も中程度でその判別できた。また,新しいオプティカルセンサーを使用したADL評価のノルムを作成することを最終の目標として,新たに沖縄での測定も含めて 1500人を超える高齢者の起居とマーチテストを測定できたが,要介護者の場合にマーチテストが実施できない(補助が必要となる)人が存在したために,最終的に要介護者のマーチテストデータは起居動作より少ない状況となった。こうしたテストの限界を踏まえて,本研究での結論としては起居テストによるADL評価法の有用性を推奨したい。このマーチテストは健常者ならびにやや虚弱な高齢者に対するバランス指標などという見方での検討が期待されるが,同時に得られた他の諸指標との関連性も含めて今後研究の展開を図りたい。
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