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2023 年度 研究成果報告書

生涯の変遷における幼少期の家庭環境の理解と高齢期までの影響に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K01864
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用健康科学
研究機関北翔大学

研究代表者

小坂井 留美  北翔大学, 生涯スポーツ学部, 教授 (20393168)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード幼少期 / 家庭環境 / ライフヒストリー / テキストマイニング / 高年齢者
研究成果の概要

本研究は,生涯発達過程全体を通した幼少期の家庭環境の影響について理解を深めること,高齢期の心身の健康状態との関連を明らかにすることを目的に,北海道の在宅高齢者のライフヒストリーデータを検討し,これを基にした調査票を用いて966名を対象とした解析を行った.幼少期を特徴づける要素は,3因子として抽出され,「身体活動の楽しさ」,「家の手伝いの効用」,「親への敬意」と解釈できた.特に「親への敬意」の要素は,高齢期の主観的幸福感や自覚的健康度と関連し,親の働く姿を見たり手伝うことを通じて親への敬意を感じることは,高齢期に至る人生を支える要素となりうることが示唆された.

自由記述の分野

応用健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

幼少期の困難が高齢期の健康阻害に関連するといった知見が報告され,心身機能の発達やその関連要因の長期的な影響が注目されている.本研究では,高齢者の個々の経験を掘り起こし,1000名近い高齢者の検証を経て幼少期の家庭環境の要素を集約し高齢期の健康との関係を示した.本成果は,生涯を通じた健康の維持増進にむけた高齢者への対策だけでなく,子ども達の生活環境への理解と改善にむけた一助となり得る.社会におけるライフサイクルのあり方を考える視点を得て,次世代に向けたより豊かな社会の実現に貢献していけるものと考える.

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公開日: 2025-01-30  

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