研究課題/領域番号 |
17K01869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
田久保 憲行 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20306583)
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研究分担者 |
清水 俊明 順天堂大学, 医学部, 教授 (30260889)
田久保 由美子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (20385470)
横山 美佐子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70439149)
加藤 チイ 実践女子大学, 生活科学部, 准教授 (40461785)
高橋 健 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (70343481)
春名 英典 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00420860)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 小児肥満と肥満度 / 体組成と筋肉量 / 身体活動量 / 身体機能 / 運動介入プログラム / 新体力テストと筋肉量 |
研究成果の概要 |
我々は小児肥満において長期休暇中に身体活動量が低下し、身長、体重の増加から一見肥満度の上昇を認めずとも、体脂肪率の増加と筋肉量の低下が生じていることを明らかとした。 我々の考案した運動プログラムでは、身体活動の量だけでなく、遊びの要素を取り入れつつ運動の楽しさも感じるよう付加価値をつけ、運動の質も改善する試みを行った。これにより日常の身体活動量を向上させ、全身の筋肉量、筋力が増加する結果を得た。小児肥満を評価する際には、身長、体重のみから計算される肥満度だけではなく、体組成、特に筋肉量の評価を行うことが重要であることは、今回文部科学省の新体力テストと運動能力の関連解析からも明らかとなった。
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自由記述の分野 |
小児内分泌代謝・糖尿病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長期休暇中の身体活動量が低下し体脂肪率が増加するという結果は、個人としての「生活習慣」のみではなく、子ども達を取り巻く環境にも注視すべき結果であり、家庭のみならず、学校教育や行政と連携を図り「生活環境病」として解決すべき課題と考える。 肥満解消を目的とした運動療法においては、小児肥満の筋力やバランス等の身体特性を考慮せず、全員一律に同じ運動内容で実施しようとしても困難と考える。小児肥満は、運動を“やらない”のではなく“やれない”可能性が高く、運動の楽しみも得られず継続が困難と考える。運動の量だけでなく運動の質にも着目し、小児肥満の身体特性に即した楽しみながら継続できる運動内容を検討すべきである。
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