本研究の目的は,裸足保育が幼児の歩行・走行時の動作の特徴に及ぼす影響を検討することであった.裸足保育が歩容変数に及ぼす影響を検討した結果,裸足保育の園に通う幼児はそうでない幼児よりも,接地時間,ステップ時間,およびFoot Flatが有意に高値であった.裸足保育が走行動作に及ぼす影響を検討した結果,裸足保育の園に通う女児はそうでない女児よりContact Phase,Contact Phase %が有意に低値であった.しかし,それ以外の多くの変数で有意な差は認められなかった.歩行・走行動作の特徴については,評価変数をさらに増やし,詳細に検討する必要がある.
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