小学校低学年児童を対象とした縦断的な研究により、食事の嗜好、睡眠や運動などの生活習慣が骨量獲得に影響する要因について、発育・発達の要因を調整した解析を行うことで、児童期の骨量獲得に関する因子について明らかにしようとした。 成人や思春期を対象とした研究では、果物や野菜の摂取、大豆食品の摂取などが骨折リスクを減少させる、あるいは骨量の高値と関連するとされていたが、小学校低学年児童を対象とした本研究においては、肉類の摂取が多い、緑黄色野菜の摂取の増加、牛乳乳製品の摂取が多いことなどが骨量を増やす(減らさない)方向であることが確認された。
|