研究課題/領域番号 |
17K01927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
中島 由佳 大手前大学, 現代社会学部, 准教授 (80712835)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 小学校 / 学校での動物飼育 / 鳥インフルエンザ後 / 子どもの心理的発達 / 全国調査 / 継続調査 / 飼育の効果 |
研究成果の概要 |
2003年の鳥インフルエンザの流行以降,小学校における動物飼育にどのような変化が起こったのか,変化を起こした要因は何であるのか,現状はどのようであるのか等,未解明のままであった。 そこで本研究は,全国約2000校の小学校への電話での聞き取り調査により,小学校における鳥インフルエンザ以降の動物飼育状況の解明を試みた。また,小学校を対象に学校で動物飼育をしている児童,学校に動物がいて触れ合うことのできる児童,動物が飼われていない学校の児童の計3群に対して,継続的にアンケート調査を行い,小学校での動物飼育を取り巻く状況が変化する中,その効果を改めて問い直すことを試みた。
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自由記述の分野 |
発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鳥インフルエンザ後初となる全国的な調査を行ったことにより,鳥インフルエンザの流行が小学校での動物飼育にどのような影響を与えたのか,また飼育の担い手や飼育における困難さがどのように変化したのかを解明した。研究結果は学会および論文としての発表にとどまらず,新聞各社,インターネット,雑誌等に取り上げられ,学校での動物飼育に関する社会的意識を喚起した。 また 学校動物とのかかわり方の違いと子どもの心理的発達との関係について,飼育前・後・飼育終了数か月後での継続調査を行った結果,「学校に動物がいること」ではなく,「動物飼育を行うこと」が他者や動物への共感性をはじめとする社会心理を育むことを明確にした。
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