研究成果の概要 |
英国をモデルとして児童養護施設を定期訪問する「訪問アドボカシー」を2年間試行的に行った。アドボケイトを利用した子ども19名,職員7名にインタビュー調査を行い,事前ニーズ調査との比較から実践を踏まえた意義・課題を明示した。 職員の多忙さ等を背景に,子ども・職員双方が個別面談を高く評価した。面談で子どもが不満を話すことで落ち着き、自分から話すようになったといった【子どもに肯定的変化があった】。職員は「後回し」になっていた子どもの思いを聴こうと【職員の権利意識が向上した】。一方,子どもは訪問の【時間不足】を、職員は秘密保持等の【アドボケイトの原則への不満】【役割の分かりにくさ】が今後の課題とした。
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