研究課題/領域番号 |
17K01932
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研究機関 | 足利短期大学 |
研究代表者 |
佐々木 由美子 足利短期大学, その他部局等, 准教授 (80742874)
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研究分担者 |
林 恵 帝京短期大学, 帝京短期大学, 准教授 (60759380)
岡本 拡子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (80309442)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 多文化保育 / 外国人児童 / 外国人保育者 |
研究実績の概要 |
ドイツ、デュッセルドルフ市とその近郊の保育現場において、多文化実践の観察、小学校との連携について、保育者への聞き取り調査を実施した。その結果は、日本保育学会第71回大会において「ドイツNRW州における多文化保育の実践(3)岡本 拡子・林 恵・佐々木 由美子・関口 吉運」として、ポスター発表を行った。 保育者向けのリーフレット「外国にルーツのある子どもの育ち-保育者の方へ・言語習得編- 佐々木 由美子・林 恵」を作成した。このリーフレットは、近隣の教育委員会では、国際教室担当教員研修会、バイリンガル教員・日本語指導助手を対象とする研修会、英語バイリンガル教育研修会において、子ども課・子育て支援課では、保育者研修会、園内研修会、多文化保育研究会において、保育者養成校では、多文化保育の授業、教育原理のおよび教育課程論の授業において、活用された。第4回大泉町多文化保育研究会では、保育者へリーフレットを配布するとともに、その内容を説明して意見交換と質疑応答を行った。また、足利短期大学研究紀要第38巻第1号「大泉町多文化保育研究会第4回シンポジウム報告pp77-86 佐々木 由美子・林 恵」に掲載された。さらに各方面において活用された報告を加えて、日本保育学会第71回大会ポスター発表「大泉町における多文化保育の課題と展望(6) 佐々木 由美子・林 恵」を行った。 海外での学会発表(28th Annual EECERA conference ブダペスト)への投稿を行い、採択された。 香港およびアメリカでの幼児教育の調査を実施する機会を得た。 博士論文「外国籍児の育ちを保障する多文化共生保育-外国籍保育士の役割を手がかりとして- 佐々木由美子」をまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
29年度予定されていた課題のうちドイツ調査は予定通り行われている。当初計画されていた「親子遊びを中心としたサロンの開設」は計画中であるが、30年度に予定していた「保育者を対象とする多文化理解促進プログラム」として、リーフレットの作成と配布、研修を実施することができた。また、博士論文「外国籍児の育ちを保障する多文化共生保育-外国籍保育士の役割を手がかりとして- 佐々木由美子」をまとめた。したがって、予定は前後したが概ね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
保育現場において、園に通う保護者を対象とした支援活動を年5回程度実施する。子育てに関心の低い保護者も参加しやすいよう平日の夜1時間程度の実施とし、子育てに関する悩みなどを自由に語れる場とする(保護者との関係づくりをはかる)。親子サロンにおいて、大泉町に住む全ての乳幼児期の子どもを対象とした親子教室を年5回程度実施する。乳幼児期の子どもの発達(言語発達や親子関係等)について学ぶ機会、遊びを通した親子関係作りの機会、及び様々な国の人々と触れ合うことを通して多文化理解を深める機会を提供する。そのために、保育所と連携して具体的方法を模索して実施に臨む。また、保護者向けのリーフレット(多言語:日本語・英語・ポルトガル語・スペイン語・ネパール語・中国語)を作成する。 海外での幼児教育について比較検討を行い、まとめる。 海外での学会発表(28th Annual EECERA conference ブダペスト Yumiko SASAKI・ Megumi HAYASHI・ Hiroko OKAMOTO)を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
29年度末に予定していた、外国人学生へのインタビューが、学生の都合で30年度へ持ち越されたため、30年度に謝金として支払う予定である。
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