1年間の準備期間を経て音楽胎教教室を2018年5月より2019年3月まで開催し、胎教教室参加者の中より研究協力者の妊婦を50名集め、その協力者には以下を依頼した。 ①妊娠時の音楽活動についての質問紙調査のへの記入を依頼する。②母親にオルゴールを貸与しできるだけ毎日聴取しその活動時の記録についても記入を依頼する。③出産後は1か月程度を目安に自宅を訪問し、赤ちゃんへのNIRS測定を実施する。④出産後も意識的に赤ちゃんとオルゴールを聴いてもらいその活動記録への記入を依頼する。⑤出産後半年を目安に発達に関する質問紙調査と「KIDS乳幼児発達スケール」への記入を依頼する。そしてその質問紙調査と「KIDS乳幼児発達スケール」への記入をその後も継続して、⑥2019年度に生後1年経過した母親に、⑦2020年度は生後2年経過した母親に、⑧2021年度は生後3年経過した母親 に、⑨2022年度は生後4年が経過した母親に記入を依頼し、結果を集計した。 しかし、当初の計画にあった、音楽胎教を実施した子供へのNIRS測定については、コロナ禍による影響が長期化して研究協力者宅への訪問および子供への接触が困難となり、当該年度も前年同様NIRS測定が一件も実施できなかった。そのため、調査を母親への質問紙調査と「KIDS乳幼児発達スケール」の分析を中心に行い、この4年間で協力者から約半数の回答が得られたため、それらの結果を分析し、まとめて、「音楽活動の継続による子供の発達速度への影響に関する研究」というタイトルで学会誌への論文を投稿した。現在査読後修正中である。
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