研究課題/領域番号 |
17K01936
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
高橋 聡美 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (00438095)
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研究分担者 |
佐藤 利憲 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (10583031)
小室 葉月 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (50782249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 子ども / 遺児 / グリーフ / グリーフプログラム |
研究実績の概要 |
1.子どものグリーフサポートの実践の場づくり 子どものグリーフサポートの実践を札幌、岩手、宮城、福島、富山、板橋、世田谷、日野、愛知、山口、福岡、北九州で各地のサポート団体によって行った。新規に広島、浜松、京都、台東区、港区の5か所で子どものグリーフサポートボランティア養成講座を行い来年度プログラムをスタートさせる計画である。さらに小平市で連続講演を実施し地域の啓発を行い、今後小平市でもプログラムをスタートできるように準備中である。今年度、実施した子どものグリーフさポートボランティア養成講座は全国で18回であった。 2.グリーフサポート実践内容 1)日帰りのワンデイプログラムを全国27か所で開催した。岩手県、宮城県、日野市においてはあしなが育英会の協力によりキャンプ形式のつどいを数回実施した。これらのプログラムではすべて保護者のプログラムも同時に開催した。 2)支援者研修:全国でグリーフプログラムを実践する支援者に対する全国研修を4月と6月の2回実施した。うち6月の研修においては米ハワイ州 Kids Hurt Tooのチーフディレクター Cynthia White博士からプログラム運営に関する助言をもらい、プログラムの質の維持及び向上に努めた。 3.調査対象:以上のようにプログラムの運営を展開しながら軌道にのったグループに関して調査を行っている。調査対象となった遺児は延べ259名で、就学別内訳は中学生以上72名、小学生164名、未就学児23名であった。死因別には病気遺児110名、震災遺児84名、事故遺児45名、自死遺児20名であった。プログラムに参加した保護者の数は延べ154名で9割以上が母親であった。なお、プログラムに関わったボランティアおよびスタッフは延べ339名であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
遺児に対する自尊感情調査の現場との調整が難航しているため。
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今後の研究の推進方策 |
子どもグリーフサポートステーションを中心に協力できそうな部分から実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度のほぼ全額を使用したが、一部、調査を遂行できず物品費用を使用しなかった。次年度、調査を遂行するのでその際に執行する。
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