FLExシステムと異動物種由来ゲノム等を用いた新規コンディショナル遺伝子発現制御法の開発を試み、その手法を用いた6系統のノックインマウスを樹立できた。また、遺伝子改変マウス作製法の技術開発を行ない、初期胚に対する電気穿孔法を用いたゲノム編集により、簡便に長い配列のノックインを可能とする新技術を確立することができた。本研究の目的の一つは、神経疾患原因遺伝子Car8、Eef1a2及びそれらの関連分子を対象として小脳発達の分子機序の一端を明らかにすることであったが、得られた知見は多くはなかった。しかし、遺伝子発現制御と遺伝子改変マウス作製の技術開発という点においては著しい成果を上げることができた。
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