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2020 年度 実績報告書

先住民の自由と開発:現代メキシコの事例

研究課題

研究課題/領域番号 17K02001
研究機関東京大学

研究代表者

受田 宏之  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20466816)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードメキシコ / 先住民 / オトミー / 貧困 / 多文化主義 / インフォーマリティ / HP制作 / EZLN
研究実績の概要

2020年度はコロナ禍のため、研究計画の大幅な修正を余儀なくされた。5月にオンラインで開催されたLASAの世界大会でEZLNとヤマギシ会を比較した研究報告を行い、EZLNの研究者と交流することができた。しかし、予定していた(1)編集者G. Villadelangel氏とメキシコのTV局の来日とヤマギシ会の撮影、(2)夏休み中のオトミー移住者とチアパスの自治コミュニティの調査、(3)ヤマギシ会の実顕地の訪問調査、は実現できなかった。
研究成果として、『ラテンアメリカ文化辞典』に「インフォーマリティ」「先住民族と貧困」を執筆した。インフォーマリティに関する西語論文はまだ投稿できていない。ヤマギシ会についてはVilladelangel氏とのスペイン語の小冊子を執筆中である。
メキシコのコロナ禍は深刻であり、昨春よりオトミー移住者を調査できる状況にはない。しかし、人類学者A. Guerrero氏と、オトミーの生業である民芸品販売の落ち込みへの対策として民芸品を紹介するHP制作プロジェクトを開始し、定期的に内容の更新をはかっている(https://orgullootomi.com.mx/)。EZLNについては、関連イベントに参加するNGO職員にZOOMインタビューを行った。ヤマギシ会のコミュニティ(実顕地)の調査はできないが、関係者のZOOM懇談会に参加している。
2021年1月には東京大学GSI主催のセミナーで、メキシコでの研究成果を概観した報告「異なるものをつなぐ、比べる:地域研究と開発研究の狭間で考える」を行った。また同年2月には、私が実行委員長として携わった第二回日墨コロキアムにおいて報告「Weak, Tolerant or Strong, Unforbearing?」を行った。これは、本研究のキーワードの1つであるインフォーマリティの研究を東アジアとの比較へと拡げたものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 異なるものをつなぐ、比べる:地域研究と開発研究の狭間で考える2021

    • 著者名/発表者名
      受田宏之
    • 学会等名
      グローバル・スタディーズ・イニシアティブ セミナー
  • [学会発表] Weak, Tolerant or Strong, Unforbearing? Informality and the State in Latin America and East Asia2021

    • 著者名/発表者名
      Ukeda Hiroyuki
    • 学会等名
      the Second International Colloquium of Mexican and Japanese Studies
  • [図書] 先住民と貧困(ラテンアメリカ文化辞典)2021

    • 著者名/発表者名
      受田宏之
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30585-0
  • [図書] インフォーマリティ(ラテンアメリカ文化辞典)2021

    • 著者名/発表者名
      受田宏之
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      丸善出版
    • ISBN
      978-4-621-30585-0

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公開日: 2021-12-27  

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