研究課題/領域番号 |
17K02009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
東 賢太朗 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (40438320)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | フィリピン / 宗教 / 政治 / カトリック / リプロダクティブヘルス |
研究成果の概要 |
本研究では、フィリピンのリプロダクティブヘルス法案をめぐる政府とカトリック教会の葛藤、その国民への影響について調査を行った。その結果、(a)国民の生活の論理が、カトリック的な道徳と国家政策的な合理性双方と乖離しているということ、(b)その背景に、フィリピン社会における家族や生命に対する社会的規範が深くかかわっているということが明らかになった。そこから、宗教と政治、そして国民生活の3つの視点から国家政策を理解することが必要だと考えられる。
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自由記述の分野 |
文化人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、政治と宗教の関係について、フィリピン社会のリプロダクティブヘルス法を事例に調査を行った。政治と宗教の対立は、現代世界の各地で見られるものである。本研究の成果として、フィリピンにおいて政府とカトリック教会の葛藤が国民生活に与える影響が明らかになった。またそれら葛藤が公的領域、私的領域双方でいかに調停されているのかということも明らかになった。この地検は、幅広く他地域にも応用可能であると考えられる。
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