本研究は、中国文化大革命の暴力の原因を体系的に理解することを目的とした。主な研究成果としては、まず2018年に米国の主要な中国研究ジャーナル(Modern China)に単著論文を発表したことが挙げられる。翌2019年には、単著論文「『毛沢東独自路線』再考試論」を『近代』に発表し、続いて2020年には単著論文「陰謀論として継続革命論、そして文化大革命」を石川禎浩編著『毛沢東に関する人文学的研究』(京都大学人文科学研究所)に発表した。同じ2020年には、一般読者向けのフランク・ディケーター著『文化大革命ーー人民の歴史1962-1976』(人文書院、2020年)を監訳出版した。
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