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2017 年度 実施状況報告書

イスラーム世界におけるグローバルな移動がもたらす社会変容の質的・量的解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K02022
研究機関九州大学

研究代表者

木下 博子 (木下博子)  九州大学, 国際交流推進室, 助教 (60711223)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード国費留学生度 / エジプト / 留学
研究実績の概要

本年度は、インドネシア・エジプトから北米、ヨーロッパ、日本への留学制度を通史的に明らかにすると同時に、ビッグデータ採取準備ため、以下の作業に取り組んだ。
第一に、資料収集である。我が国への留学生受け入れ状況(留学生派遣国、派遣人数等)や留学政策に関する資料について、外務省外交史料館および国会図書館において資料収集を実施し、本邦への留学生招致にかんする文書を入手した。また、文部科学省高等教育局学生・留学生課留学生交流室において保存されているエジプト人国費留学生にかんする資料を収集し、資料解析を実施した。これによって、1950年代に初めて実現したエジプト人留学生の受入には、日エで交わされた文化協定が礎石となり、在エジプト日本国大使館関係者の積極的な誘致活動があったことが判明した。
第二に、在京エジプト大使館教育文化部のハーネム・アフマド氏への聞き取り調査を実施し、エジプトから本邦への留学生の今日的諸相について明らかにするとともに、エジプト人留学生コミュニティの実態や、実際に本邦で学ぶ留学生の日常生活における諸問題について議論することで、ICTが発展した現代社会において、エジプト社会との紐帯を途切れることなく維持しながら留学生生活を送る留学生の姿を浮き彫りにすることができた。
第三に、エジプトにおける現地調査を実施し、高等教育省関係者に対して本邦への留学生送り出しの動向、政策についてインタビューを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度の研究活動はおおむね順調に進展している。その一方で、収集した資料が膨大な量にのぼり、解析に時間を要していることから、当年度に実施する予定であったビッグデータ採取準備を次年度に実施することを予定している。

今後の研究の推進方策

今後は、前年度実施できていないビッグデータ採取準備に取り組むとともに、実際にビッグデータ採取にとりかかると同時に、エジプトやインドネシアにおける参与観察を実施する。

次年度使用額が生じた理由

ビッグデータ採取のための準備費用として計上していたが、本年度は使用をしていないため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] E-JUST/Cairo University(エジプト)

    • 国名
      エジプト
    • 外国機関名
      E-JUST/Cairo University
  • [学会発表] The Impact of the World Association of al-Azhar Graduates and its Social Role: The Case of Egypt and Indonesia2017

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Kinoshita
    • 学会等名
      International Convention of Asia Scholars
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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