研究課題/領域番号 |
17K02030
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
A Dybovski 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 招へい研究員 (70252723)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 日本語教科書 / 文化的側面 / 異文化理解能力 / アンケータ調査 / 昭南、マラヤで日本語教育 / ロシアで日本語教科書 / 政治学 / 歴史教科書 |
研究実績の概要 |
平成30年度本研究の代表者Yu.ミハイロバ は第二次大戦後の日本語教科書をイデオロギー的と文化的な側面から分析した。I.V.ゴロウニン他による『日本語教科書』について論文を『Japanese Slavic and East European Studies』(2019年、39号)に出版した。
平成31年度本研究の代表者は現代ロシアで利用されている日本語の教科書に関する約300人以上向け調査をサンクトペテルブルク、モスクワ、カザンで行った。調査結果に基づいて一番人気がある日本語教科書を解明し、その教科書を文化的側面から検討した。研究結果をJ-SLA2019第19回年次大会 [2019年6月1日・2日中央大学]、ロシア日本学者第12回大会[モスクワ2019年12月12日]で発表した。研究を纏めて「異文化理解能力と外国語教科書」(Intercultural Competence and Foreign Language Textbooks) 論文を執筆して『日本年鑑』(モスクワ)に提出した。今は審査中です。
本研究の分担者Dybovusuki-は帝国日本の占領地域における日本語教育の事情及び日本語教科書のイデオロギー性の研究の中で台湾、朝鮮、昭南(シンガポール)、マラヤ等で使われていた日本語教科書を分析し、その特徴を明らかにした。論文「日本語教材における日本中心主義の思想―1941~1945年のマラヤとシンガポールの日本占領期の日本語教科書の分析による」『歴史社会教育思想』に刊行した。 極東連邦大学におけるアンケート調査:2018~2019年、極東連邦大学(ロシア)において学生及び卒業生約100人に対し「日本語教育の政治性」についてアンケート調査を実施した。その際、日本語教育講座の教員約10人に対し日本語教育の事情についてインタービューを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年の夏ロシア政府は新しい歴史教科書を導入したので、この教科書の中に歴史教育に関する新しい傾向を調べなければなりません。新しい教科書が購入されたが、研究遂行に想定以上に時間を要する。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の課題はロシアにおける新しい歴史教科書の研究である。教科書が購入されたが、これからそのテキストを検証する必要です。またロシア学界やメディアで新しい歴史教科書について意見・評価を調べなければなりません。
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