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2022 年度 実績報告書

北インド、ボージプリー文化園の民謡に関するジェンダー分析

研究課題

研究課題/領域番号 17K02032
研究機関宮城学院女子大学

研究代表者

八木 祐子  宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (70212272)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード北インド / ボージプリー / 民謡 / ジェンダー
研究実績の概要

本研究は、北インドのボージプリー(Bhojpuri)語文化圏の民謡についてデータベース化をおこない、親族呼称などの語彙などについてキーワード検索を可能にすることにより、ヒンドゥー女性の家族関係、社会関係を実証的に分析することを目的とする。ボージプリー語は話者人口が約1千万人いるが、女性しか参加できないヒンドゥー教の儀礼も多く、女性の民謡は口頭伝承であるため、資料化が進んでこなかった。だが民謡は調査地域の人々のもつ家族関係や社会関係を読み解く重要なテキストであり、インドの農村社会が大きく変化し、歌い手の高齢化が進むなかで民謡を記録することは緊急性をもつ。高齢女性がうたう民謡には多義的な意味やメッセージが含まれており、それを理解し読み解くことはヒンドゥーの社会関係を理解するうえで極めて重要であり、ジェンダー研究だけでなく家族研究にも新しい知見を提供する。
令和4年度は、9月上旬にウッタル・プラデーシュ州のアザムガル県の農村で、現地調査をおこない、これまでに収集した婚姻儀礼のさいの民謡について、歌詞の意味や語彙について確認した。また民謡をデーヴァナーガリー文字とアルファベット表記、日本語訳で入力し、データベース化する作業をおこなった。令和4年度の研究成果は研究会等で発表し、翻訳した民謡については、令和1年度から4年度に論文にまとめ、WEB上にアップしており、これからも継続する予定である。研究期間全体の成果については、コロナ禍で、約3年間、現地調査ができず、翻訳の確認が進まなかったが、データベース化できた民謡はKH Coderなどを使って分析し、研究成果報告書を作成している。また口頭伝承に関する図書を令和3年度に編集者として刊行し、民謡に関する論文も執筆した。成果の一部については、令和2年度に南アジア学会で中間報告をおこなったが、今後、学会発表をおこなう予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 「ボージプリー文化圏の婚姻儀礼と民俗歌謡(その4)」2023

    • 著者名/発表者名
      八木祐子
    • 雑誌名

      『多民族社会における宗教と文化』宮城学院女子大学付属キリスト教文化研究所

      巻: 26 ページ: 5-17

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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