研究課題/領域番号 |
17K02041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
菅野 賢治 東京理科大学, 理工学部教養, 教授 (70262061)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ユダヤ・ジェノサイド / ユダヤ難民 / 第二次世界大戦 / ポーランド / リトアニア / 神戸 / 上海 / オーストラリア |
研究成果の概要 |
1940年9月、ドイツの侵攻を受けたポーランドを脱し、1941年2月、避難地リトアニアから日本に移動した元ポーランド籍ユダヤ難民2名(戦後オーストラリアに居住)による未公開の証言をもとに、太平洋戦争に突入する直前の日本が、ナチス・ドイツとその占領地から世界に溢れ出たユダヤ難民をいかにして受け入れることとなったか、また、その人々をいかに処遇したのかを再検証する。これにより、第二次大戦期、日本を経由したユダヤ難民をめぐって国内外で行われてきた研究の蓄積に新たに「オーストラリア編」を補填し、21 世紀の難民問題に対する日本のあるべきアプローチを思考するための基盤を築く。
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自由記述の分野 |
ユダヤ研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2016年、研究代表者が在外研究先のオーストラリアで元ポーランド・ユダヤ難民の姉弟(当時96歳、88歳)と出会ったことをきっかけとして開始した本研究課題は、最終年度、映像作家・大澤未来氏の構成・編集による映像資料「海でなくてどこに」(64分)の公開をもって(https://marylka-project.com/trailer/)、計画通りの成果を上げることができた。その間、学術誌に発表された研究論文と、研究期間終了後の刊行が予定されている著書に加えて、このように主題に関心をもつ人々の目と耳に訴える研究成果を残したことは、社会的にも大きな意義があると考える。
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