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2020 年度 実績報告書

インドネシア人帰還移民にみる社会経済的再統合―日・馬・台の就労地別の比較

研究課題

研究課題/領域番号 17K02044
研究機関南山大学

研究代表者

間瀬 朋子  南山大学, 外国語学部, 准教授 (80751099)

研究分担者 小池 誠  桃山学院大学, 国際教養学部, 教授 (00221953)
長津 一史  東洋大学, 社会学部, 教授 (20324676)
合地 幸子  東洋大学, アジア文化研究所, 客員研究員 (60836542)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードインドネシア / 地域研究 / 移民労働者 / 帰還移民 / 漁船員 / 水産加工労働者 / 技能実習生
研究実績の概要

2019年度中に予定されていた研究分担者の小池誠による台湾調査は、新型コロナウイルス感染症の拡大で実施できなかった。台湾は、漁船員として移民労働に向かうインドネシア人の一大目的地である。小池は、台湾(東港と高雄)でのインドネシア人漁船員の仕事・暮らし、彼らの重要なネットワーク拠点であるモスクの創建やモスクでの活動を調査しようとしていた。その調査は、彼らの帰還後の行動様式の解明に結びつくもので、本研究にとって不可欠と判断し、本来2019年度が最終年度であった本研究を1年間延長した。
ところが、感染症をめぐる事態は一向に改善せず、2020年度の台湾調査も実現しなかった。そこで小池は2021年3月、静岡県の2つのモスク(静岡マスジドと富士マスジド)でインドネシア人の留学生、カツオ漁船員、モスク関係者への聞き取りを実施し、当該モスク創建の経緯とそこでの宗教活動を明らかにした。
2017-19年度までに、本研究のメンバーはインドネシア人移民労働者の送出元(バリ州ブノア、中ジャワ州トゥガル、ブレブス、プマラン、西ジャワ州チルボン、インドラマユ、クニンガン、マジャレンカ)と就労地(宮城県気仙沼、茨城県波崎、千葉県銚子、台湾・東港、高雄、宜蘭)の双方で、漁船員や漁業・水産加工分野の技能実習生とその経験者への聞き取り・観察、資料収集を分担して実施した。
本研究の延長が決定する前(2019年秋)に応募した、本研究を発展させた研究テーマが2020年4月に基盤研究(C)として採択されたため、2020年9月には本研究・新研究合同で第1回ミーティング(オンライン)を開催した。そこで、新生発足後の目標を話しあい、2020年度末に閉じられる本研究としての成果発信についても確認した。本研究の成果は、東洋大学アジア文化研究所が発行するACRI Research Paper Seriesとして刊行された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 東南アジアにおける帰還移民の社会経済的再統合―日本就労経験者を中心に2021

    • 著者名/発表者名
      長津一史
    • 雑誌名

      アジア文化研究所研究年報

      巻: 55 ページ: 165-169

  • [雑誌論文] 人の国際労働移動を通してみる親子の関係性―インドネシア人技能実習生とその家族を中心に―2021

    • 著者名/発表者名
      合地幸子
    • 雑誌名

      アジア文化研究所研究年報

      巻: 55 ページ: 21-32

  • [図書] インドネシアにおける移民労働の社会経済的意味―漁船員・水産加工労働者から考える―(ACRI Research Paper Series: 20)2021

    • 著者名/発表者名
      長津一史(編)/ 間瀬朋子;小池誠;合地幸子(共著)
    • 総ページ数
      34
    • 出版者
      東洋大学アジア文化研究所
    • ISBN
      978-4-904279-20-5

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公開日: 2021-12-27  

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