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2019 年度 研究成果報告書

ICTY判決とジェノサイド後の社会の相克―スレブレニツァを事例として

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02045
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 地域研究
研究機関立教大学

研究代表者

長 有紀枝  立教大学, 21世紀社会デザイン研究科, 教授 (10552432)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードジェノサイド予防 / スレブレニツァ / 旧ユーゴスラヴィア国際刑事所(ICTY) / ボスニア・ヘルツェゴヴィナ / 国際刑事法
研究成果の概要

本研究は、ICTYの閉廷という節目に、四半世紀にわたるICTYの活動およびムラジッチ判決はじめ一連のスレブレニツァ関連の判決が、被害・加害双方の当事者のみならず、local/regional/internationalという三つの次元の民族融和や和解、紛争の再発防止にいかなる影響をもたらすのかを、関係者の聞き取りや現地視察、判例分析等から明らかにし、同時に今後のジェノサイドの予防・研究に資することを目的とした。調査研究の結果、「認定された事実」に基づく一連の判決は、必ずしも現地の平和構築に肯定的な影響のみをもたらすものではないものの、その上に今日にいたる歴史が刻まれていることを確認した。

自由記述の分野

ジェノサイド予防 国際政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

スレブレニツァ事件に関しては、地域研究に加え、国際関係論、歴史学、移行期正義、国際法学、人類学といった多様な分野で研究が進む。他方、国際的に最も研究の蓄積が薄い分野が、比較ジェノサイド研究の視角からの研究であった。特に集団殺害の再発防止に決定的に重要な原因とメカニズムの解明に関して、戦闘による犠牲者の存在と紛争との関連は検討されることが稀であった。本研究の成果はこのギャップを埋める一助となっているという点で学術的・社会的意義があると考える。
かい本研究を通じて得られた知見と成果は、20年1月開催のシンポジウムを通じ広く一般に公開した。この成果は、20年度に書籍として出版予定である。

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公開日: 2021-02-19  

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