研究課題/領域番号 |
17K02065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 公益財団法人高知県牧野記念財団 |
研究代表者 |
藤川 和美 公益財団法人高知県牧野記念財団, その他部局等, 研究員 (60373536)
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研究分担者 |
瀬尾 明弘 公益財団法人高知県牧野記念財団, その他部局等, 研究員 (30378567)
堀 清鷹 公益財団法人高知県牧野記念財団, その他部局等, 研究員 (20806004)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 民族植物学 / 照葉樹林文化 / ミャンマー / フロラ / 伝統的智恵 / 植物多様性 |
研究成果の概要 |
照葉樹林文化圏に位置し、基本情報が著しく少ないミャンマーのチン州、シャン州、カイン州で、ミャンマー森林研究所と共同で、フロラ調査および野生植物の伝統的利用について調査を行った。収集した標本資料は1790点、同時にDNA分子実験用サンプルも収集した。これらを同定、チン州採集標本では187科1510種を同定し、随時フロラ情報を蓄積した。また、聞き取り調査によって明らかになった野生植物の食用、薬用等の利用用途と利用種の情報を伝統的智恵としてまとめ、照葉樹林文化圏で比較を行い多様性と共通性を明らかにした。これら蓄積したフロラと伝統的智恵の情報をデータベースに登録した。
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自由記述の分野 |
植物分類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民族植物学的知見が限られているミャンマーにおいて、フロラおよび野生植物利用について現地調査を実施して、押し葉標本および植物情報を集積し、データベースに登録することで、だれもがその情報にアクセス可能な基盤を構築した。また、生態的サービスの劣化や伝承されてきた植物に関する智恵が失われていくことが危惧されているミャンマーにおいて、フロラと伝承利用の記録を保存することができた。植物利用について現地の照葉樹林文化への理解を深めることができ、近隣地域の文化と比較することで、相違点を明らかにすることができた。
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