研究課題/領域番号 |
17K02068
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
堀 久美 岩手大学, 男女共同参画推進室, 准教授 (30714860)
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研究分担者 |
木下 みゆき 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (60791845)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 震災記録 / ジェンダー / 女性 / 情報 / 自発的活動 / 男女共同参画関連施設 |
研究実績の概要 |
研究代表者による情報発信活動を行う女性の側からの調査・検討に、研究分担者が計画した情報学の側からの調査・検討を加えることで、多面的かつ包括的な研究を実施することができた。2年度は、大きく以下の4項目を実施した。 ①昨年度に具体化した調査計画に沿って、震災記録活動を行う女性団体とそこで活動する女性の実態や意識を明らかにするためのインタビュー調査9件を行い、その結果を分析した。 ②専門図書館である男女共同参画センター情報ライブラリー/図書室の女性たちの記録収集・提供についての実態や意識を明らかにするために、福島県、埼玉県の関連施設や関連施設のネットワーク団体で調査を行い、プレ調査の結果と合わせ分析した。 ③本研究の対象となる震災記録等について、資料収集・分析を継続した。 ④日本女性学会、及び日本図書館研究会においてプレ調査結果等の初年度の研究成果を発表した。また、公開研究会を開催し、記録活動を行う女性との意見・情報交換を行い、そこで明らかとなった意識等を分析・考察に反映させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実施計画に沿って2年度の研究実績をあげられており、また研究代表者、研究分担者それぞれの執筆した論文も学会誌等に掲載されたことから、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
①震災記録活動を行う女性団体と活動する女性への追加調査の実施と調査結果の分析を行う。 ②2016年度以降の災害の被災地等に立地する男女共同参画センター情報ライブラリー/図書室を対象に、アンケートによる追加調査の実施と調査結果の分析を行う。 ③上記①、②を含めたこれまでの調査結果の分析や収集した資料の検討から、震災復興における情報の活用状況や情報と活動の循環について、あるいは公的領域で「声」をあげることが困難であった女性の公的領域への参加に必要な「言説の資源」獲得について考察する。 ④日本女性学会及び日本図書館研究会等において研究成果を発表するとともに、研究成果報告書を発行する。また、研究成果が、記録活動を行う女性のジェンダー視点からの「震災復興」達成の参考とされるための公開研究会(報告会)を開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由)主に、インタビュー調査等をより効率的に実施したことにより、旅費・謝金等の支出が計画を下回った。 (使用計画)次年度に計画している追加調査をより積極的に実施するために、調査旅費・謝金や研究者間の打ち合わせ旅費を拡充する。
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