研究課題/領域番号 |
17K02078
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
山田 和代 滋賀大学, 経済学部, 教授 (50324562)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 労働市場 / 雇用制度 / 観光産業 / ベトナム |
研究実績の概要 |
本研究は、ベトナムの社会経済発展のもとで観光産業を対象に労働市場の特性や雇用制度のジェンダー化などについて分析するものである。そこで、本研究課題の初年度(2017年度)は文献調査を中心に進めた。その内容は観光産業に関する先行研究を検討しながら、観光産業の動向把握や雇用動向に関する文献資料の収集と分析を行った。また並行して、観光産業に関連する他産業の動向にも目配せしつつ、観光産業に関する実証分析や理論研究の先行文献を通読、参照した。観光産業は旅行業、宿泊業、飲食業、交通運送業など複合的に構成されており、他方で国際的には成長産業として言及され、女性就業者が多く、女性たちのビジネスチャンスやエンパワーメントも期待されている。こうした点はUNWTO(国連世界観光機関)においても指摘されているところである。一方、ベトナムの観光産業についてみれば、外国人旅行者受入数(2016年)は世界36位(日本16位)、アジア諸国では11位(日本5位)となっているが(観光庁HPより(原注:UNWTO出典)、今後さらなる活性化も指摘されている。こうした文献研究の知見から、当該年においては観光産業の構造およびマクロ統計的な基礎的把握、裾野産業や雇用実態などを含めた、本研究の分析概念図案を作成することができた。なお、分析進行中ではあったが、2017年8月に「ベトナムの労働市場:市場概要と分析対象としての観光産業」と題して研究報告の機会(東京)をいただき、報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2017年度ではベトナム現地にて研究者との研究交流を予定していたが、国際学会での報告2件とコメンテーター1件が入り、訪問日程を組むことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度は文献研究での知見を活かし、またさらに深めながら、当初の年度計画に沿ってインタビュー調査などを行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度ではベトナム現地にて研究者との研究交流を予定していたが、国際学会での報告2件とコメンテーター1件が入り、訪問日程を組むことができなかった。調査の交通費や研究文献などの購入代にあてる。
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