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2019 年度 実施状況報告書

近代ドイツのナショナリズムとさまざまな女性運動ー日本のフェミニズムも含めて

研究課題

研究課題/領域番号 17K02080
研究機関奈良女子大学

研究代表者

姫岡 とし子  奈良女子大学, アジア・ジェンダー文化学研究センター, 協力研究員 (80206581)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードナショナリズム / フェミニズム / ネイション / ドイツ / 植民地 / 性暴力
研究実績の概要

本年度は、資料収集のためドイツに赴き、日本の歴史的な女性運動がドイツの新聞でどう報道されているか、について調査した。一番多かったのは青鞜で、新聞によって論調が異なり、専制的なものと決めつけているもの、嘲笑されてはいるが、女性の自由を求める要求のあらわれと一定の評価をしているものまで、さまざまだった。その他、全般的に日本の女性はヨーロッパに較べて劣悪な状況におかれているが、歴史的に見れば、発言できた時期があったり、芸術面で才能を発揮した女性も多かったことなどが報告されていた。他には、ドイツ植民地と女性の関連、人種衛生などについての記事を収集した。人種衛生がいかに重視されていたかがわかる。
「ジェンダーの視点からみたヨーロッパの時代区分論」に関する論文を執筆し、ジェンダーから見れば、近代は「自然の性差論」にもとづいて社会秩序が整えられた時期とみなし、「自然の性差論」が言説に登場するようになった18世紀半ば(1750年頃)にはじめる、その解消が唱えられる1970年頃までと区分した。さらにグローバル経済史とジェンダーがどう交差するのかにも考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

他の仕事に時間をとられ、科研の仕事に時間が割けなかった。

今後の研究の推進方策

次年度は、もう一度ドイツに行って、最後の資料収集をする予定である。もっともコロナで現在はその見通しが立っていない。次年度中にナショナリズムとジェンダーに関する論文を執筆し、また植民地関連でもいくつか執筆予定。

次年度使用額が生じた理由

研究が送れているため、一年間、延長した。次年度、状況が許せばドイツに出張したいが、コロナ禍のため、不明。次年度はパソコンを購入予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ジェンダーの視点からみたヨーロッパ近代の時代区分2020

    • 著者名/発表者名
      姫岡とし子
    • 雑誌名

      思想

      巻: 1149 ページ: 73-90

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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