研究課題/領域番号 |
17K02085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
石川 照子 大妻女子大学, 比較文化学部, 教授 (50316907)
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研究分担者 |
山崎 眞紀子 日本大学, スポーツ科学部, 教授 (00364208)
須藤 瑞代 京都産業大学, 国際関係学部, 准教授 (70844687)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 月曜クラブ / 一土会 / 竹中繁 / 日中関係 / 朝日新聞 / 市川房枝 / 日中女性関係史 / ジェンダー |
研究成果の概要 |
本研究の目的である「月曜クラブ」と「一土会」という、関連する二つの女性グループの活動を明らかにし、近代日中関係史をジェンダーの視点から分析することは、概ね達成できたと判断する。具体的には、両組織の実質的幹事であった東京朝日新聞初の女性記者竹中繁の未公開史料を十分調査・閲覧でき、それらの成果を、『女性記者・竹中繁のつないだ近代中国と日本ーー一九二六~二七年の中国旅行日記を中心にーー』(研文出版、2018年2月)として上梓できた。 その他の活動も、研究会・打ち合わせ会議の開催、関連史料の所蔵状況に関する調査・収集、本の購入、情報の共有と発信、研究成果の学会発表等、多岐にわたって積極的に行われた。
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自由記述の分野 |
人文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メンバーの専門分野の学際性の高さにより、それを備えた分析ができた。また当時の日本の女性知識人たちの関心は主として欧米に向けられていたが、その中で中国の女性に目を向け、彼女たちを知ろうという活動が行われていた点に着目したことが、本研究の最大の独創性である。 近代日中女性交流の一側面を解明し、日本・中国それぞれのジェンダーの歴史的構築において、日中の女性同士の関係性が大きく作用していたことを明らかにした。月曜クラブ・一土会を通して日中の政治的関係の悪化と逆行し、理解と融和を目指して活動をしていた事を探ることは、近代東アジアにおけるジェンダーの歴史的構築の在り方を根源から問い直す事になった。
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