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2018 年度 実施状況報告書

女性医師の健やかなキャリアのために-妊娠・出産とキャリアの実態調査-

研究課題

研究課題/領域番号 17K02089
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

川瀬 和美  東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50287306)

研究分担者 野村 恭子  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
野村 幸世  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70301819)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード女性医師の妊娠出産 / 妊娠合併症 / 分娩合併症
研究実績の概要

本研究は外科領域の学会とそれ以外の学会に所属する女性医師を対象に次の事柄を明らかにする目的で行われる。 1.職場環境と妊娠・出産の可否の実態と希望 2.妊娠・出産の実態と就労状況の関連 3.妊娠・出産の合併症と妊娠期の労働環境(一日労働時間と当直回数)との関連
質問項目の大項目は次のとおりである。
A:回答の意思 B:基本情報(現在の年齢、医師免許取得年(西暦)、専門医取得の有無、医学博士取得の有無)C:仕事の状況(所属施設、主として所属している施設における現在の就業状態、現在の役職、主な専門分野、現在の仕事の週平均時間、現在の労働時間の内訳)D:生活の状況(家事・育児・介護時間、婚姻状況、初婚年齢、子供の有無) E:妊娠・出産に関する意見(理想の結婚・出産時期、ハラスメント、避妊・不妊治療) F:妊娠・分娩の経験(妊娠したが分娩に至らなかった経験、妊娠時の入院を要する異常、分娩形態、分娩時の異状、産前休暇取得時期、産前休暇前の労働時間) G:妊娠に伴う仕事の継続(妊娠期間中の就労緩和、妊娠出産を契機とした離職・転職) H:妊娠・出産に関しての意見
平成30年度は日本外科学会理事会で本アンケート調査に関しての承認を得て、平成30年5月に日本外科学会女性会員全員(3570名)を対象に日本外科学会経由でウェブによるアンケート調査を行った。全回答者数:1068(回答済数:1031、回答中断数:37)、回答率:29.9%で回答中断37名を除き、1031名、うち回答同意者数は1015名であった。1015回答を解析し、報告書をまとめた。
また、結果を連携研究者、研究協力者にお知らせし、日本内科学会、日本産科婦人科学会、日本眼科医会でアンケート調査に向けて調整中であり、東京慈恵会医科大学の倫理審査中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

日本外科学会の調査は終了したが、他学会の調査はまだ施行準備段階で、日本外科学会の結果も学会発表は行ったが、論文化の最中である。

今後の研究の推進方策

現在内科学会ではアンケート実施に関して理事会を通過している。日本外科学会の場合は学会のアンケート作成会社を通じて行ったが、他学会のアンケート調査は専門の業者を通じて行うので、現在その業者と業務委託基本契約、個人情報の取り扱いに関する覚書を取り交わした。倫理委員会の承認を経てアンケート作成を行う。結果は可能であれば万国外科学会で発表予定であり、続けて論文化と可能であれば各学会の代表者を招聘しシンポジウムを開催したい。

次年度使用額が生じた理由

他学会のアンケート調査施行時のアンケート作成、収集とデータ作成など業者への支払いが必要である。また、データ整理、論文化に向けた費用も必要である。現在行った調査結果を国際学会で発表予定であり、このための参加費旅費などが必要である。シンポジウム開催のための費用も必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 女性外科医の妊娠・出産とキャリア ―女性医師を対象としたアンケート調査の分析―2019

    • 著者名/発表者名
      川瀬 和美,中村 清吾 ,野木 裕子,神尾麻紀子,武山 浩,大木 隆生
    • 雑誌名

      日本外科学会雑誌

      巻: 120(1) ページ: 117-119

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本女性外科医の妊娠・出産とキャリアをめぐる実情と課題2019

    • 著者名/発表者名
      川瀬和美、野村恭子、田口 智章、野村 幸世、明石 定子、小川 朋子、柴崎 郁子、島田 光生、竹下惠美子、冨澤 康子、花崎 和弘、葉梨 智子、山内 英子、山下 啓子、中村清吾
    • 学会等名
      第119回 日本外科学会定期学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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