研究課題/領域番号 |
17K02089
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
川瀬 和美 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50287306)
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研究分担者 |
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
野村 幸世 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70301819)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 女性医師 / 妊娠出産 |
研究実績の概要 |
本研究は外科領域の学会とそれ以外の学会に所属する女性医師を対象に次の事柄を明らかにする目的で行われる。 1.職場環境と妊娠・出産の可否の実態と希望 2.妊娠・出産の実態と就労状況の関連 3.妊娠・出産の合併症と妊娠期の労働環境(一日労働時間と当直回数)との関連
平成31~令和元年度は1.平成30年5月に日本外科学会女性会員全員(3570名)を対象に行ったアンケート調査の論文化を進めた。(令和2年度に投稿予定)2.本研究結果をもとに、第119回日本外科学会定期学術集会、48th World Congress of Surgeryにて発表を行った。3.外科学会で施行したアンケート調査をもとに内容の一部改訂を加え、日本内科学会・日本産科婦人科学会の協力で各学会の全女性会員を対象に令和1年11-12月にアンケート調査を行った。(改訂点として、妊娠出産の情報を第4子まで各々、第5子以降も追加、育児休業に関し、パートナーに関しても取得の有無を追加、妊娠時の所属先の勤務医数など追加、分娩時の異常の詳細は削除。) 日本内科学会対象者24,927名中 回答5,454(回答率21.9%)、日本産科婦人科学会対象者5,543名中回答者1,225(回答率22.1%)であった。現在結果のまとめを行い、解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本産科婦人科学会、日本内科学会におけるアンケート調査に対する承認過程及びアンケート内容の改訂に時間を要したこと、当初予定の他学会からの承認が得られなかったことなど当初の計画よりは進捗が遅れ規模がやや縮小した。 このため、1年研究機関を延長した。これにより、現在進行中の研究内容は完遂可能と見込まれる。
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今後の研究の推進方策 |
外科学会のアンケートに関しては近日中に投稿する予定である。現在集計した日本内科学会、日本産科婦人科学会のデータは学会ごと、3学会共通の内容に関して総合データの解析を進めるとともに、各学会での違いや、内科系、外科系での違いなど詳細な解析をさらに進め、論文化し、結果をもとに情報を対外的に発信する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
他学会も含めたアンケート施行が予定より遅れ、この解析および発表・論文化に対し費用が必要であるため、次年度に使用額が生じた。
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