研究課題/領域番号 |
17K02100
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研究機関 | 産業能率大学 |
研究代表者 |
石塚 浩美 産業能率大学, 情報マネジメント学部, 教授 (20401614)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 生涯所得 / 所得再分配 / 労働市場 |
研究実績の概要 |
科研費により調査を実施した結果のdatasetを前提としていたが、中国datasetは消費調査を有料で支払って得たこともあり、日本も日本全国のサンプル数を考慮し、総務省統計局から「全国消費実態調査」のdatasetの貸与の申請が許可され、2018年末にdatasetが利用可能になり、計量経済学での分析をおこなった。 まずは、日本版として「生涯ベースの所得・社会保障負担・所得再分配効果などに基づく、男女別・就業形態別格差を通じてみる日本経済・労働市場分析」というタイトルで単独で論文を作成した。国内外の所属学会発表は、2019年度の6月から7月に、日本版の分析について申請したところ承認された。 共同研究の中国の大学教授に解説したところ、現在、同じ分析方法で、中国datasetで中国版の分析をおこなってくれている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
科研費申請のテ-マ「生涯所得の世代間・男女間の経済分析を通じてみる日本と中国の労働市場の比較研究」の日本版は、原則として分析および作成できた。 2019年6月から7月に、日本経済学会、EASP(東アジア経済政策学会)大会のNational Taiwan University、IAFFE(世界男女経済学会)大会のGlasgow Caledonian Universityで承認されたので研究発表させていただき、さらにGWI(世界大学院女性協会)会議のGeneva Universityで世界100カ国以上の会員と関連の意見交換等をさせていただく。 更に、共同研究の中国の大学教授に解説したところ、現在、同じ分析方法で、中国版の分析をおこなってくれているので、日本版と中国版の比較研究としてまとめ、日本の中国経済経営学会大会と、中国の労働経済学会大会などに研究発表の申請をして、共同発表をおこない、論文の学術雑誌への申請をして完成する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
更に、学会発表や、各国の方々などとの交流において、有意義で専門的なコメントを頂戴し、必要に応じて分析を深め、日本版と中国版の比較研究としてまとめ、日本の中国経済経営学会大会と、中国の労働経済学会大会などに研究発表の申請をして、共同発表をおこなう。 最終的に、論文の学術雑誌への申請をして完成する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
分析すべき、日本版のdatasetを、経産省統計局「全国消費実態調査」の貸与として2018年2月から問い合わせして、(*別件で厚生労働省にも問い合わせをした。)5月に申請をして、7月に承認されてdatasetが送られてきたが、500datasets程度で、加工もできず、dataの内容について問い合わせのやり取りが続き、11月にまとめられた24datasetが貸与されたが、同様に加工もできなかった。結果として、分析用の数種のdatasetに加工できたのが2018年末になった。 それ以前に、理論モデルや分析モデルを中国共同研究者と研究推進し、先行研究のまとめなどは大半おこなっており、中国datasetの貸与も実施できていた。 結果として、分析できたのは、2019年始からであり、論文作成して、学会申請できたのも1月下旬締め切り分以降となってしまった。従って、国内外の所属学会で、研究発表ができるのが、2019年6月以降となってしまいました。
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