研究課題/領域番号 |
17K02101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 公益財団法人世界人権問題研究センター |
研究代表者 |
三輪 敦子 公益財団法人世界人権問題研究センター, その他部局等, 嘱託研究員 (90414119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ジェンダー / 開発 / 人権 / 国際協力 / エンパワメント / 人権/権利アプローチ |
研究成果の概要 |
インドでの現地調査を踏まえ、人権/権利に基づく開発アプローチ(human rights-based approach to development)に基づく実践が、地域コミュニティに暮らす女性のエンパワメントに貢献するために求められる活動とプロセスについて重要な知見を得た。 とりわけ、「レイプ被害に遭った女性は加害者と結婚するべき」という意識に代表される地域の慣習、伝統、社会規範に基づく人権/権利アプローチへの抵抗や反発を克服し、女性が人権意識を身につけて行為主体性(エージェンシー)を獲得し、自らの選択を通じてエンパワメントを実現するために人権/権利アプローチが果たせる役割と意義を確認した。
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自由記述の分野 |
ジェンダー 開発 人権
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国連では普遍的人権の価値と重要性が確認され、「人権の主流化」と呼ばれる政策アプローチも採用されてきたが、人権/権利に基づく開発アプローチによる実践が、女性、そして様々な理由により周縁化され脆弱な立場に置かれている社会グループにとって効果的なアプローチとして機能するためには多くの課題が存在する。 本研究から得られた知見は、そうした課題を克服するための地域コミュニティに根ざした活動とプロセスについて重要な学術的貢献となる。慣習、伝統、社会規範に基づいた抵抗や反発を克服し、行為主体性に基づいてエンパワメントを実現することの重要性は世界と日本の課題であり、社会的な意義も大きい。
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