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2020 年度 実施状況報告書

持続可能な農村観光のための異業種連携の条件研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02107
研究機関奈良女子大学

研究代表者

寺岡 伸悟  奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90261239)

研究分担者 櫻井 清一  千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (60334174)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード農村観光 / 事業
研究実績の概要

・R2年度は新型コロナウイルス蔓延によって、現地調査は停止せざるを得なかった。
・異業種との事業連携で進めている農村観光事例の現地調査、インターローカルな展開をみせる地域商社型農村観光事業などの調査に赴く予定であったが、コロナのため現地調査を中止せざるをえなかった。
・そのため研究分担者とこれまでの調査結果の見直しや関連文献の読み直しと議論を中心に行った。とくに事業へのコロナのインパクトがどのように発生しており、それらの苦境がどのような状況にあるのかについて、インターネットや観光系業界紙での記事などの閲覧による情報収集を務めた。
・そうしたなかで、前年度までに得た知見や、上記の、よりマクロな通時的な振り返りの成果を、英文執筆し、観光系の学術書籍(Hideki Endo ed., Understanding Tourism Mobilities in Japan, Routledge pp.73-86.)の一章として出版することができた。ここでは、農村観光がより深化・発展し、かつ社会状況の変化のなかで、交流人口から関係人口へと変化する契機となっていること、またそうしたなかで、観光施設でもない、農業施設でもない、マッチング施設のような「場」が重要な役割を果たすものとして登場していることを紹介した。これは、これから(アフターコロナ)の、地方社会の活性化における農村観光と新しいライフスタイルの関係の将来像を示唆するものと考えられる。こうした新たな知見から、これまでにこの共同研究で得てきた事例の知見を再検討し、国際学会などでの報告に向けて準備を開始している。また年度末に国内の出版社から本共同研究に関する出版の相談があった。これについても、研究分担者と打ち合わせを開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は思うように進めることができなかったが計画どおり英語での学術論文を公刊することができた点はよかったと考えれる。しかし、最終的な補充調査などはできず、共同研究者とのディスカッション、学会報告の準備などは、本務校のコロナ対応に追われ進められなかった。

今後の研究の推進方策

当初の計画はほぼ実施できたと考えられるが、最終的な学会報告に向けた準備や議論ができなかったので、これを行いたい。
まだコロナが収束していないので、zoomなどのシステムを積極的に用いてオンラインで進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

・新型コロナ蔓延によって現地調査が完全に停止したこと。R3年度も現在、緊急事態宣言などが出されており、現地調査の予定は不確定である。オンラインで研究分担者と会議をしながら、これまでの知見を整理し、国際会議などでの報告の準備を進めたい。
R3年度に繰り越した資金はそのための費用に用いることを想定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Understanding Tourism Mobilities in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Hideki Endo, Tim Edensor, Shingo Teraoka, Koji Kanda, Richard Sharpley, Hiroshi Sudo,
    • 総ページ数
      207
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      978-1-138-38775-1

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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