研究課題/領域番号 |
17K02124
|
研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
五十嵐 元一 桜美林大学, ビジネスマネジメント学群, 教授 (00347808)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | ホスピタリティ・マネジメント / イノベーション / 働き方改革 / アンケート |
研究実績の概要 |
本研究課題による研究4年目の2020年度は、前年度に準備をしたアンケート調査を実施した。当該アンケート調査は、日本の顧客満足度の高い企業、サービスに関する受賞企業やランキング企業と、ホスピタリティ産業関連諸団体に加盟する企業に対して実施した。アンケート調査の対象について、日本サービス大賞受賞企業、JCSI(日本版顧客満足度指数)調査におけるランキング企業、日経MJ第37回サービス業総合調査ランキング企業を「受賞・ランキング企業」として、一般社団法人日本ホテル協会加盟ホテル、一般社団法人全日本シティホテル連盟加盟ホテル、一般社団法人日本旅館協会加盟宿泊施設、一般社団法人日本フードサービス協会加盟飲食店を「非受賞・ランキング外企業」として分類した。そして、「受賞・ランキング企業」と「非受賞・ランキング外企業」、あるいは、近年の売上高・売上高営業利益率が高まっている企業とそうでない企業の企業行動について比較を行った。その比較を通じて、イノベーションモデルとなる企業行動のフレームワークを検討した。それらの企業行動に対して、企業から提示された具体的な活性化策には、以下のようなことが挙げられた。①顧客志向(例:経営陣による現場訪問、データ分析による戦略、提携による共創、地産地消、リノベーション)、②エンゲージメントの強化:(例:顧客満足と従業員満足の両面からの利益最大化、キャリアプラン、研修、制度、意見・事例採用、表彰、会議・面談・相談、同窓会)、③生産性の重視(例:ジョブローテーション、専属と支援、マルチタスク、人件費削減)、④働き方改革(例:採用、雇用、休暇)であった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究4年目は、前年度に準備をしたアンケート調査を実施した。調査対象企業の分類に基づく比較考察を通じて、イノベーションモデルとなる企業行動のフレームワークを検討した。その検討結果について、所属学会において発表をしたものの、学会誌への論文掲載にまでは至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
科研費の補助事業期間延長承認申請手続きを行い、研究期間を延長した。来年度は、研究結果について所属学会において発表を行い、本研究のまとめを論文執筆して学会誌に掲載できるように努める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究結果について所属学会において発表するための学会の大会参加費や、本研究のまとめを論文として執筆を行い、学会誌に掲載するための査読・掲載料に充当することを計画している。
|