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2022 年度 実績報告書

農村の観光産業化における住民幸福度の変化に関する日伊比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K02128
研究機関帝京大学

研究代表者

五艘 みどり  帝京大学, 経済学部, 准教授 (00508608)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードルーラルツーリズム / イタリア / アグリツーリズモ / 推進組織 / 栃木県那珂川町 / 農村女性
研究実績の概要

2022年度は8-9月にイタリアにおけるルーラルツーリズムの調査を継続的に南チロル県で実施し、コロナ禍から回復期にある地域の状況について、ルーラルツーリズム推進組織のルーター・ハンへ聞き取り調査を行った。また、コロナ禍に開業したアグリツーリズモへの聞き取り調査を実施した。2022年は研究の最終年度で日本とイタリアの研究に一定の成果がでたこともあり、今後の研究の発展に向けて、イタリアに隣接するフランスとの比較を行うこととした。そのため2月にフランス農業祭に参加しルーラルツーリズム推進組織へ聞き取り調査を行った。フランスとの比較は西欧におけるイタリアのルーラルツーリズムの位置づけを明確にするのみでなく、日本に対しルーラルツーリズムの新たな視点を示唆すると考える。これらの成果は2023年度の日本観光研究学会でワークショップで発表すべく準備を進めている。

本研究は全期間を通し、農村の観光産業化における住民幸福度の変化に関する日伊比較というテーマで研究を行い、①幸福度指標の抽出、②幸福度指標の一つである「エンパワーメント」を軸にしたイタリア・南チロルと日本の京都府和束町の比較、③②の比較を通した日本のルーラルツーリズム実施地域側にある課題、を明確に示した。成果報告はWorld Agritourism Congressや日本観光研究学会など国内外での学会発表、地域活性研究など査読論文の掲載のほか、著書(分担執筆・2冊)や専門誌への掲載を通し、学者のみならず実務者向けにも行った。これは各地でルーラルツーリズム勉強会の講師を行うことに繋がり、農林水産省や自治体の政策立案に影響もを与えるようになったことから、研究成果が社会貢献に繋がったと言える。本研究は継続研究(21H03721)に引き継ぎ、フランス・オーストリアなどへ範囲を広げながら発展的研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Covid-19がおよぼすイタリア観光産業への影響2022

    • 著者名/発表者名
      五艘みどり
    • 雑誌名

      帝京経済学研究

      巻: 55(2) ページ: -

    • 査読あり
  • [図書] 「地域」の学び方2022

    • 著者名/発表者名
      帝京大学地域経済学科編集委員会
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      八朔社
    • ISBN
      978-4-86014-107-3

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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