研究課題
基盤研究(C)
ルーラルツーリズムに関与することで地域住民の幸福度がいかに変化したかをイタリアと日本を比較しながら明らかにした。調査はイタリア・南チロル県・サン・ジェネジオ村と京都府和束町とした。本研究では、①南チロル県のルーラルツーリズムの発展過程と担い手である農村女性の役割の明確化、②ルーラルツーリズムに関わる農村住民の幸福度指標の検討、③幸福度指標で最も重要と考えられたエンパワーメント創出に着目しての日伊の差異および日本の課題の明確化、といった成果が得られた。
地域活性化、欧州のルーラルツーリズム
本研究は、持続的な農村のあり方を模索する日本の多くの地域に対して、イタリアの先進的取組を紹介するのみでなく、農村の持続的なあり方に担い手の幸福感という新たな視点を用いることの重要性を示すという点で、意義のある研究であると考えている。