研究課題/領域番号 |
17K02133
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研究機関 | 浜松学院大学 |
研究代表者 |
鄭 玉姫 浜松学院大学, 現代コミュニケーション学部, 助教 (80742163)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 移住者 / 観光業 / 地域コミュニティ / 済州島 |
研究実績の概要 |
令和元年度は研究計画に基づき、1.国内における外国人移住者のコミュニティ活動に関する地域調査、2.移住・コミュニティ関連の文献調査 3.研究対象地域における新・旧住民間の取り組みに関する地域調査および調査結果の検討 4.研究発表を実施した。令和元年度の研究成果は以下の通りである。 1.について、大阪市鶴橋のコリアタウンをフィールドとしコリアンタウンの見学と共に、関係者らへのインタビュー調査を行った。オールドカマーを中心に形成された鶴橋のコリアンタウンは、韓流のコンテンツが加わることによって最新の韓国情報が得られる場所へと変わっていった。このことは、都市文化の流入と共に変っていく済州島の地域文化のあり方を論じるにおいて応用可能な視点といえる。 2.については、平成30年度と引き続き、移住・コミュニティにかかわる先行研究を収集し、それぞれの類型を検討し分析している。 3.については、これまでの調査から新住民の集落内行事の参加が低調であることが確認できた。その実態を把握するため、平成31年9月に地域調査を実施し、都市移住者の済州道移住への価値観に注目した意識調査を行った。その結果、彼らは済州道移住に対して新しい居場所と経済活動を意識しているものの、地域住民との交流は好まないことがわかった。この結果を用いて、新・旧住民による地域のコミュニティの仕組みを解明していく。 4.については「済州島における都市移住者による集落の維持」をタイトルとする研究発表を行っており、多くの先生方から助言をいただいた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成31年4月に浜松学院大学に異動し、講義の準備と学内の業務等が多忙であって研究を進める余裕がなかった。そのため、本研究の取りまとめをじっくり検討することができなかったため、本研究の実施期間を延長していただいた。よって、総合的に判断し本研究は「やや遅れている」を選択した。
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今後の研究の推進方策 |
移住者の増加による観光業の発展および地域コミュニティの仕組みの解明を試みる。 これらの研究結果は、国内外の学会誌への投稿で公開予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成30年度に実施できなかった、国際学会参加への経費未使用により、次年度使用額が発生した。 今年度においては、これまでの研究結果を取りまとめて学会誌への投稿及び最終報告書を作成するとし、未使用額はその経費に充てることとしたい。
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