研究課題/領域番号 |
17K02178
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
吉川 孝 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (20453219)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 現象学 / 倫理学 / 応用倫理学 / 環境 / 企業 / 水俣 / ポルノグラフィ / 芸術 |
研究成果の概要 |
本研究では、現象学的倫理学の特徴を明らかにした上で、応用倫理学の問題へアプローチする方法を示すことができた。現象学的倫理学は、人の経験に目を向けて、そこからさまざまな道徳的問題を考察する。この方法は、何らかの論争における主張を裏付けるために事例を検討するのではなく、人を範例とみなし、判断の正当性を問い直そうとするものである。人の経験は、文学や映画の芸術作品に描かれており、私たちはこれらを手掛かりに思考することができる。
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自由記述の分野 |
現象学を中心とする哲学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現象学的倫理学は、人の経験に目を向けることで、通常の社会の中で抑圧されているマイノリティの声を届けることができる。従来の応用倫理学は、中立的な観点から一定の基準を示すことで、政策提言に寄与することができた。これに対して、現象学的アプローチは、まだ論じられていない問題を当事者の観点から発見したり、問題に新たな観点を提供することができる。本研究でも、水俣病や違法のポルノ映画などの従来の応用倫理学が取り組むことのなかった領域において、成果を残すことができた。
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