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2020 年度 研究成果報告書

ラッセルの中性的一元論の現代性

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02190
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関埼玉県立大学 (2020)
松蔭大学 (2017-2019)

研究代表者

高村 夏輝  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60759801)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード中性的一元論 / 現象的意識 / ラッセル的一元論 / 物理主義 / 汎心論 / 汎質論 / ラッセル / ウィトゲンシュタイン
研究成果の概要

バートランド・ラッセルの中性的一元論の再評価を目指して、ラッセルやウィトゲンシュタインのテキストと、いわゆる「ラッセル的一元論」の諸立場を検討した。その結果、ラッセルの哲学的見解が、現代哲学に寄与する可能性を認めることができた。
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』はラッセルの「不完全記号」というアイデアに基づくものだと解釈できる。そこでの表象関係の説明を、中性的一元論での意味論の解明へと援用することが可能だと思われる。
また、ラッセル的一元論には「結合問題」というよく知られた困難があるが、その問題の解決策として、パースペクティブに関するラッセルの見解を用いることができる

自由記述の分野

哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ラッセルの中性的一元論は、現在ではラッセル的一元論という立場として様々な論者に継承されている。このラッセル的一元論は、意識についての哲学的難問として知られる、現象的意識の問題に対する解決策として注目を集めている。
ラッセル的一元論は現象的意識が物理的性質に還元不可能な独自な性質であるとしつつ、全体としては自然主義的な世界観を保持している。それゆえ、たとえば人工知能に現象的意識を持たせる道を開く可能性を持つ。
本研究では、そうした可能性を持つ中性的一元論、ラッセル的一元論にまつわる難問を解消し、その意識の理論としての説得力を高めることができた。

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公開日: 2022-01-27  

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