研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、正義と権利、善意と善行、ケアと責任等の倫理規範を類別して整理し、それにもとづいてリベラリズム、義務倫理学、功利主義、徳倫理学、ケアの倫理等の各種倫理理論を対比して特徴づけた。社会的弱者への援助の実践には法・政治・経済が関係するゆえ、本研究は倫理と法・政治・経済の違いと関係の明晰化にとりくんだ。以上の倫理学への寄与、学祭的寄与は『倫理学入門』(中央公論新社、2020年)のなかで公表された。また本研究は、諸科学の先端的研究を紹介するイギリスの電子雑誌Science Impact, no. 4, 2021, pp. 35-3に紹介された。これは本研究が社会的に注目されたことの証左である。
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